「旧香月線&筑豊電鉄フットパス」を開催しました👣

令和3年11月21日(日)に世界遺産登録6周年を記念して開催された『世界遺産登録6周年記念世界遺産・産業遺産ウォーク2「旧香月線&筑豊電鉄フットパス」』の様子をお届けします!

世界遺産である”遠賀川水源地ポンプ室”は、明治日本の産業革命を支えた産業遺産です。今回のフットパスでは、n中間市にある産業遺産をより楽しんでいただくため、産業遺産の一つである鉄道関係に焦点を当て、特別講師として、九州歴史資料館学芸員の渡部先生をお招きし、旧香月線と筑豊電鉄の関連スポットを巡り、産業遺産を楽しみました。

最初に向かったのは、昭和56年に建てられた「中鶴炭鉱偲郷碑」です。

(中鶴炭鉱偲郷碑)

「中鶴炭鉱偲郷碑(しきょうひ)」

中鶴炭鉱とは、明治39年に伊藤伝右衛門が当時の遠賀郡長津村字中鶴(現:福岡県中間市)に開坑した、鉱区約55万坪、出炭量約78万4千トン、鉱夫数約700名の非常に大規模な炭鉱でした。

明治時代後期の国内の出炭量の約半分は、筑豊炭田から掘り出されていたそうです。

昭和56年には、中鶴炭鉱の閉鎖から5年ほど経ち、筑豊の炭鉱の賑わいは失われていましたが、象徴の意で碑を残したのではないかと言われています。

(中鶴炭鉱偲郷碑)

筑豊本線は明治24年に鹿児島本線に次いで九州で2番目に開通しており、どれだけ石炭輸送の足として重要視されていたかが分かります。

次に向かったのは、三角屋根が特徴的な中間駅です。

(中間駅)

「JR筑豊本線 中間駅(旧香月線起点)」

香月線は、明治41年に当時大量に産出される石炭を効率よく運ぶために敷設されました。中間駅から北九州市の香月(全長約3km、全4駅)まで通っていましたが、炭鉱が閉鎖されると同時に役目を終えました。

石炭輸送が賑わっていた頃は、複単線(単線と複線)という3本の路線を並べて運行していました。

(旧香月線起点地碑前)

旧香月線の起点地を示した碑が中間駅を出て右側に設置されてありますので、中間駅周辺にお立ち寄りの際は、ぜひチェックしてみてください。

当時は列車が走っていた”もやい通り”。現在は跡地を利用して、屋根のない博物館が建てられています。モアイ像やスフィンクス像など、世界の石像のレプリカが30体ほどあり、市民の散歩道として親しまれています。中間市に立ち寄った際は、世界旅行を楽しんでみませんか。

(屋根のない博物館)

「JR筑豊本線 レンガ造りの橋脚」

もやい通りには、頭上を電車が通過するスポットがあります!
歴史が感じられる赤レンガ造りの橋脚で、頭がぶつかりそうなくらい低いものです。当日は、ちょうど電車が通過し、皆さん撮影や電車の迫力を楽しまれていました。

(レンガ造りの橋脚)

(旧香月線跡)

旧香月線跡を歩いて向かったのは、旧香月線とは少し離れますが、様々な映画やドラマのロケ地としても利用されてきた、遠賀川橋梁。

(遠賀川橋梁)

「JR筑豊本線 遠賀川橋梁」

筑豊炭田の石炭を若松港へ運ぶため、難工事の末、若松~直方間が明治24年に開通しました。現在でも開通当初に造られた遠賀川に架かる赤レンガ造の橋脚が残されており、「遠賀川鉄橋」の呼び名で親しまれています。

(遠賀川橋梁)
また、ここでも頭上を電車が通過しとても迫力がありました!

旧香月線「新手駅」があった場所を通り、旧香月線と筑豊電鉄が交差している場所へ。普段何気なく過ごしている場所にも歴史が隠されています。

(旧香月線新手駅跡周辺)

「旧香月線と筑豊電鉄の立体交差跡」

当時は、香月線と筑豊電鉄が立体交差していたこの場所。現在は道路(旧香月線)になっていて、筑豊電鉄は当時のまま、道路と交差して走っています。

旧香月線と筑豊電鉄との立体交差では、レトロチックなデザインで可愛らしい車両が通過しました。

(旧香月線と筑豊電鉄の立体交差)

当時、幻の鉄道計画があったようで、そういったお話も先生から特別に聞くことができました。

(筑豊中間駅)

「筑豊電鉄に乗車」

今回のフットパスでは、実際に「筑豊中間駅」から「通谷駅」まで筑豊電鉄に乗車しました!

筑豊電鉄は、北九州市の黒崎駅から中間市内を通り、直方市の直方駅まで走っている私鉄です。中間市民の足として暮らしを支えてくれ、”ちくてつ”の愛称で親しまれています。

(筑豊中間駅:乗車したカエルのデザインの車両)

(筑豊中間駅:向かいのホームに到着した5000系)

電車を待っている間に向かいのホームには2015年に登場した”5000系”が到着。筑豊電鉄の車両には、様々なデザインがあり、旅がより楽しくなりますよ♪北九州市の黒崎や直方市にお出かけの際は、ぜひ皆さんも乗車してみてください。

今回のフットパスでは、参加者の方から「なかなか知ることができないお話が聞けて良かった」「タイミングよく電車を見ることができて良かった」などお声をいただきました!

雨の中ご参加いただきありがとうございました!お疲れ様でした(^^♪

 

~お土産紹介~

今回は、世界遺産・産業遺産ウォークということで、世界遺産の遠賀川水源地ポンプ室や筑豊電鉄のグッズをお持ち帰りいただきました★

🚃ノートブックと鉛筆【筑豊電鉄】

当日乗車した筑豊電鉄のオリジナルグッズです!他にも電車キーホルダーなど、様々なグッズがあるのでぜひチェックしてみてください✩

 

今後もなかまフットパスをどうぞよろしくお願いします(^O^)

【問合先】
福岡県中間市産業振興課観光政策係
(中間市地域交流センター内:火曜休館日※祝日の場合、翌平日)
電話:093-245-4665