『世界遺産登録6周年記念「遠賀川水源地ポンプ室」フットパス』を開催しました👣

令和3年6月27日(日)に世界遺産登録6周年を記念して開催された『世界遺産登録6周年記念 世界遺産・産業遺産ウォーク「遠賀川水源地ポンプ室」フットパス』の様子をお届けします!

まずは、動画でお楽しみください(^^♪

今回のフットパスは、遠賀川水源地ポンプ室が世界遺産に登録されて6周年になることを記念して行われました。特別講師として長年産業遺産の研究に携わっている、熊本学園大学商学部専任講師の市原先生をお招きし、遠賀川水源地ポンプ室とその関連スポットである産業遺産を巡りました。

(中間市地域交流センターにて準備体操)

しっかり体操を行った後は、本日のメインスポット「遠賀川水源地ポンプ室」や「新中間堰」「遠賀川鉄橋」へ向かい出発!

(遠賀橋)

『世界遺産「明治日本の産業革命遺産」遠賀川水源地ポンプ室』

1910年に官営八幡製鐵所の送水施設として造られた遠賀川水源地ポンプ室。鉄を作るときに大量の水が必要となることから、官営八幡製鉄所の鋼材生産量を増やすためにポンプ室が設置されました。
現在も稼働していて施設内部は非公開のため、今回はポンプ室の周りを一周しながら市原先生に解説していただきました。

(遠賀川水源地ポンプ室正面)
看板には「遠賀川水源地」と書かれています。

「電動ポンプの静態展示」

(遠賀川水源地ポンプ室眺望スペース付近)

遠賀川水源地ポンプ室眺望スペースの近くには、近年まで実際に使用していた電動ポンプの静態展示があります。1959年 荏原(えばら)製作所製の「渦巻きポンプ」と呼ばれる送水用の電動ポンプです。当初、ポンプ室ではイギリス製の蒸気ポンプを使用していましたが、1950年代に電動化されました。

静態展示されている電動ポンプは、いつでも見学ができますので、ぜひお立ち寄りください。

(遠賀川水源地ポンプ室眺望スペース)

眺望スペースでは、鉱滓レンガ(こうさい)についてお話を聞きました。
ポンプ室は赤レンガ造の建物ですが、柱や窓枠には、灰白色の鉱滓レンガが使われています。
鉱滓レンガは、鉄づくりの過程でできる不純物をリサイクルして作られたものです。
ポンプ室は現存する中で日本最古の鉱滓レンガを使用した建造物です。

「新中間堰」

(中間堰)

続いて向かったのは、中間堰。ここで取られた水がポンプ室を介して、製鉄所まで運ばれていきます。
遠賀川から工業用水を取水しやすくするため、1930年に中間堰が造られました。この堰は近年まで利用されていましたが、遠賀川の治水向上のため、新たな堰に更新されました。旧中間堰は撤去されましたが、堰板や銘板などの一部は中間市歴史民俗資料館に展示されています。
(中間市歴史民俗資料館)

(堀川沿い)

 

(遠賀川河川敷≪中間市役所前≫サイクリングロード)

中間市役所前の河川敷に降りて、遠賀川鉄橋へ向かいました。

「遠賀川鉄橋」

(遠賀川鉄橋)

筑豊炭田の石炭を若松港へ運ぶため、難工事の末、若松~直方間が1891年に開通しました。現在でも開通当初に造られた遠賀川に架かる赤レンガ造の橋脚が残されており、「遠賀川鉄橋」の呼び名で親しまれています。趣ある姿の遠賀川鉄橋は、様々な映画やドラマのロケ地としても利用されてきました。
当日は鉄橋に近づき実際に煉瓦を触ってみました。また、頭上を電車が通りとても迫力がありました!

(頭上を電車が通る)

「先生やガイドさんのお話が面白かった」「わかりやすくて勉強になった」との声をいただきました!また、よく参加いただいている方の中には「自分が実際に住んでいる地域より中間市のことに詳しくなって楽しい」と言われる方も!

皆さま、暑い中ご参加いただき本当にありがとうございました!

~お土産紹介~

今回のお土産は、世界遺産登録6周年記念ということで世界遺産グッズなどをたくさんお持ち帰りいただきました!


☕オリジナルドリップバッグ【Narrows coffee】
今回お配りしたのは、4種類のブレンドのうち一人1種類。
オシャレなパッケージで、オーナーこだわりのオリジナルブレンドのコーヒーです!

🍪遠賀川水源地ポンプ室クッキー【パン工房向日葵】
遠賀川水源地ポンプ室の形をしたクッキーは、プレーンとココアの2種類のフレーバーが楽しめます!
見た目はもちろん可愛くて、どちらも甘さ控えめです!

7月から9月は、熱中症等対策のためフットパスをお休みします。
次回の開催が決まりましたら、中間市公式LINEなどでお知らせしますので、この機会に友達登録をお願いします。

【問合先】
福岡県中間市産業振興課観光政策係
(中間市地域交流センター内:火曜休館日※祝日の場合、翌平日)
電話:093-245-4665